反則の錬金術師 -もはや錬金術じゃねぇし-

 


古代から金ってのを人間はどうしてああ欲しがったのか
よく分からんが、まあとにかく。

金自体装飾以外にも、無毒だとか電気抵抗が低いだとか
いろいろ有用だったりするわけだ。

さておき。

なんなんだろうね、錬金術ってのは。
大体だな、賢者の石がありゃ錬金術が出来るだとか
言ってるんじゃあ魔法とかわんねーんだよ。

はっきりいってミダス王じゃないが、やろうと思ったら
この世の全ての物質を金に変えることも出来る。

そんなことが出来るわけが無いって?
出来るんだよ、原子力って言う錬金術を使えばなぁ!
…理論的には。

大体そこでなんで原子力が出てくるのか、その辺をお話しよう。
そもそも、地球上にはせいぜい100個前後の元素しかない。
それが結合して無数の物質になっている。
原子とはそれら元素が物質界で存在する状態。

原子ってのは陽子と中性子からなり、その個数によって元素が決定する。
陽子と中性子が8個ずつなら酸素、みたいに。

それでまぁ、金ってのは原子量196.97(重さだと思ってくれ)で
陽子数が79な訳だ。

この金を作りたいなら、原子の中の陽子と中性子を増やしたり減らしたり
すればいいのだが、理屈では簡単でも現実にはそうはいかん。

そのためにはものすごいエネルギーが必要なわけだ。
そのエネルギーを作り出す方法が原子力な訳だ、が、その力は
正直言ってやすやす制御できるもんじゃない。

理論的には水銀にガンマ線ぶつけてやりゃあ出来なくもないか?
白金に中性子のほうがいいのか?
いずれにしろ割に合わん。金とか電気とかがかかってしょうがない。

錬金術に近いのはダイヤモンド作成だな。
今作ってるのは工業用が殆どだけど。

炭素の塊を高圧高熱にさらしてダイヤモンド作成。
元が1円が数万円に。
もっとも天然ダイヤに比べて安い値段でもってかれるけど。

いっそ適当な鉱物入れて作ったらどうだろ。まさに反則。
(自然に存在するダイヤモンドには微量の金属などが混ざっている
ことにより、さまざまな発色があるわけだ)

いわゆる錬金術自体は不可能、ある意味錬金術は割に合わないけど可能
人間ってのは行くところまで行き着いちゃったわけだな。

ああ、反則の錬金術。

話し変わって賢者の石って中性子星のかけらか?
こいつであらゆる元素を変換可能!
…ただし角砂糖一個で数十万トン。持てるかこんなの。

あれかもな、放射性物質。…またこの落ちか。
しかしそれなら周囲の元素変化させられると。
…水銀に放射性物質混ぜておいておく、これが錬金術ですかそうですか

…?
あれ?なら伝統的な錬金術の技法で金が作れない、って事は無いじゃん。
水銀+γ崩壊を起こす放射性物質=金
量はともかく金が出来るじゃねーか。

…おい、おっさん、きょうび放射性物質自体いくらすると思ってるんじゃい。
下手すりゃ金より高いぞ、グラムあたり。
それとついでに取り扱い免許いるだろうが。
放射線取り扱い免許持ち錬金術師…かっこいいか?

昔は誰もそんなのに興味なかったから、今より簡単に手に入ったかもな



そのほか

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